会社都合退職のデメリットは?

失業保険はすぐに貰いたいけど、「前職の離職理由が会社都合だと、次の転職に不利にならないだろうか?」という質問を頂きました。

結論から先に申しあげると、転職活動では関係ないです。
履歴書の退職理由欄に「会社都合により退職」と書く人はアホです。
「一身上の都合により退職」で問題ありません。

ただ、面接では具体的に聞かれるでしょうから、退職理由は別途考えておいた方が良いです。

勘違いしている人が多いのは、離職票を転職先企業へ提出すると思っている人達です。
離職票は失業手当の申請の為にハローワークへ提出する書類であって、転職先には渡らないのでご安心ください。

会社都合退職で仕事を辞めても、何のデメリットもないです。
転職市場において、再チャレンジしようとしている人の邪魔をする制度はありません。
堂々と退職して、次の職場を見つけましょう!

失業手当を最大限享受するには「会社都合」が魅力

退職後に失業保険を当てにしている人にとって、「会社都合退職」はメリットが大きいです。
会社都合の方が、失業保険をすぐに貰える上に長期間に受給する事が可能なのです。

  自己都合退社 会社都合退社
給付開始時期 4カ月後 当月
給付期間 5か月間 11カ月間

失業手当の給付は、ハローワークに離職票を提出すればOKです。

自己都合ではなく会社都合退職に該当するケース

≪明らかに会社都合となるのは解雇(クビ)≫

①倒産
②企業業績悪化に伴うリストラ

≪判断が微妙だが会社都合になるケース≫

③給料遅延
④著しい減俸
⑤パワハラやセクハラ
⑥理不尽な配置転換や転勤

「会社都合退職」を避けたがる企業側の心理

前述したように失業保険を貰う人にとって、会社都合退職はメリットが大きいです。
ただし、会社側はリスク管理の観点から、自己都合退職扱いにしたがります。

例えば、会社都合で退職した元社員が労働基準監督署署に駆け込み、退職金割り増しや賠償金裁判を起こす可能性があるからです。
そのような場合、離職票に会社都合と記載されている書類は企業にとって不利な証拠材料となってしまいます。

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