「制限付き正社員」という新しい働き方

一昔前までは、正社員であれば残業は当たり前でした。
せめて残業代を払ってくれればいい方で、サービス残業(無給)という会社もチラホラ。

それがここ最近、「正社員で残業なし」という求人が増え始めたのです。
会社によって限定正社員や地域社員と呼んでいるケースもありますが、大まかに下記のような条件で募集をしている。

  • 残業なし
  • 転勤なし
  • 社会保障&福利厚生完備

ここまでは良い事ばかり。
その一方で当然マイナス面もある。

  • 給料が安い
  • 昇進に制限がある

制度を利用しているのはこんな人達

実際に「制限付き正社員」という働き方を選択している、ありがちな人達を紹介する。

①時間的制限のあるワーキングマザー
以前だったらパートか派遣だったのに、この制度のおかげでもっと幅のある仕事が出来る。
そして子育てが終わったら、老後資金を貯める為に仕事量を増やす選択肢もある。

②ゆとりを求める中年
若い頃は猛烈社員だったけど、「人生はお金じゃないよね」と悟った30~40代。
仕事量は少し減らして、人生の満足度を改善させる事に焦点を絞った価値観の変化にピッタリくる。

③秘めたる野心を持つ若者
新卒で入社した会社に馴染めなかったり失望して、人生計画のやり直しを模索している20代。
一度正社員を辞めてしまうと再就職が厳しくなるので、一時避難場所として利用している。
大抵は働きながら社会人大学に通ったり、本当にやりたい仕事の為に資格試験の勉強をしている。

求人の探し方

一般的な求人サイトで「残業なし_正社員」と検索すれば、一応検索結果にヒットする。
ただこの方法はおススメできない
この方法でヒットする求人は、ルーチンワーク(決められたマニュアル通りに働く)だけ。
アルバイトの延長であって、名ばかり正社員と呼ばれている。

ちゃんとした職歴がある人であれば、細かい要望を聞いてくれる転職エージェントを利用するのが良い。
「残業したくない」とか「転勤だけは勘弁してほしい」という希望を伝える事に躊躇する人もいるけど、気にする必要はない。
どんどん本音を伝える事で、次の職場でのミスマッチを未然に防止できる。

ただ、転職エージェントにとって少し面倒な依頼者である事は間違いない。
その事だけは自覚しておいた方が良い。
上手くコミュニケーションをとり、低姿勢で「良いところがあれば紹介してください」と依頼するのがベター。

このような案件を得意としているのは、typeの転職です。
登録後の面談で希望条件を伝えて、連絡を待ちましょう。
そして連絡がきたら、すぐに反応できる準備をしておくのです。

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