英語能力で生涯年収1億円の差が出る時代

英語で仕事

今、企業は2極化しています。

一つはグローバル化の波にのって経済領域を拡大している会社。
この手の企業は人材登用も先進的なので、外部から優秀な人材が集まってきます。
そしてさらにグローバル化を加速して業績を拡大していきます。

その一方で、経済規模が縮小する日本国内に取り残されている会社も出てきています。
先程のグローバル化を遂げた会社とは対照的に、人事制度は閉鎖的で内向的です。
その為、働き盛りの優秀な人材は外部への流出が止まりません。
会社残留組の昇給は頭打ちで、仕事へのやりがいも薄れる傾向にあります。

人生反転のきっかけは英語力

国内大手卸業者で法人向け営業の仕事をしていた35歳サラリーマンの転職ストーリーを紹介します。

彼は大学卒業後、ゼミの先輩が入社していた酒販卸専門商社へ入社。
リテール営業として活躍していたのですが、会社の業績が悪化した為に30代半ばにしてリストラされる羽目になってしまったのです。

ただその彼は3年前から会社の業績不振を感じ取り、事前に転職エージェントへ登録してXデーに備えていました。

当時彼が転職エージェントで紹介された案件はどれもパッとしたものがなかったと振り返っていました。
彼の希望は現場での営業経験を活かして、販促企画を練るマーケティング部門への転職でした。
ただ、マーケティング部門への求人はいずれも英語力が必須。

英語力が全くなかった彼は、希望する求人への応募さえ適わない事を悟りました。
その為、当時は転職を諦めて現職に留まりながら英語の勉強を開始してTOEIC試験を毎年受験し続けたのです。

そして会社側からリストラ通知を受けた時には、直近のTOEICスコアは730点を獲得していました。
だからリストラ宣告されてもたいして動揺する事もなく、以前登録していた転職エージェントにすぐに連絡して職探しを始めたのです。
同僚達が再就職先を探すのに非常に苦労する中、彼は前職より格段に良い条件で「リテール営業」⇒「マーケティング職」への転職に成功しました。

彼の人生のターニングポイントは、紛れもなく次の3つに集約されます。

①早期に転職エージェントへ登録した行動力
②求められる人材ニーズを明確に把握した分析力
③目標に向かって努力し続けた実行能力

いざ転職しよう!と決断したときに、事前準備を何もしていない人は失敗する確率が高くなりがちです。
勝者と敗者の別れ道ですね。
肝に銘じておきましょう。

転職市場で求められる英語力はTOEICスコア700点以上

企業環境を取り巻く急速なグローバル化によって、英語を活かせる職場は増えています。
ただその一方で、英語を駆使してビジネス展開できる日本人はまだまだ稀少です。
その為、少しでも英語力がある人は転職市場で断然有利です。

ビジネスマンの英語能力を測定する指標として最も一般的なのはTOEICスコア。
民間企業が海外部門の社員に期待するTOEICスコアは650点~820点と言われています。

もちろん高得点であればあるほど好ましいですが・・・
転職市場では、スコア700点を超えていると応募条件を満たせる求人が一気に増えます。

英語が社内公用語となっていく企業

楽天やユニクロが社内公用語を英語にするという事を大々的に発表しています。
これには賛否両論あるようですが、この2社がグローバル戦略を進めている革新的な企業であるというイメージ戦略には成功したようです。

また、ここまで大胆な変更ではなくとも、英語で仕事をする能力を高める為の人材育成制度の準備を進めている企業は多いです。
さらに昇格の条件として、下記のようにTOEICスコアを活用する企業は増えているようです。

・課長昇進にはTOEC600点以上
・経営幹部昇進にはTOEIC700点以上

アジア新興国の求人に注目が集まっている

一昔前まで海外駐在というと、圧倒的に米国と欧州が人気でした。
ところが最近は中国・インドネシア・タイ・シンガポールを含めたASEAN諸国を希望する人が増えています。
この傾向はリーマンショック後はさらに顕著になっています。
国内ではやりがいを見出しきれない人にとって、成長著しい新興国でキャリアを積みたいというニーズは強まる一方です。

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