マンション管理という仕事

まずはマンション管理人

マンション管理人の主な仕事は下記です。

  • 見回り
  • 施錠管理
  • 設備点検
  • 清掃
  • ごみ置き場の管理
  • 管理組合との打ち合わせ

高度なスキルを求められる仕事内容はない。
一番大事なことは居住者とのコミュニケーション能力。
住民からの依頼に的確に対応し、余計なトラブルに巻き込まれないようにする事です。
また、管理するマンションが大規模の場合は、清掃関連は別業者というケースが多い。

雇用形態

マンション管理人の雇用形態の比率は、バイト(50%)・契約社員(30%)・正社員(20%)ぐらい。
圧倒的に非正規雇用のケースが多いので、求人をみつけたらまずは雇用形態を確認しましょう。

独身の人にとっては、住み込みという選択肢もある。
住み込みを前提に募集しているところは、比較的大規模マンションなので住環境は良いはず。
仕事と同時に快適な住環境も得られるわけだからありがたい反面、クビになれば両方とも一挙に失うリスクもある。

管理会社のカルチャー

不動産業界というと全体的にイケイケドンドンで、離職率も高いイメージがあります。
でもそのイメージはデベロッパーや仲介業者だけです。

管理会社の社風は結構のんびりしたモノ。
ほとんどの会社が9時―17時というお役所的な仕事をしています。
その分給料も安く、正社員でも月給は25万円~35万円くらいまで。

キャリアステップ

正社員でマンション管理の仕事に携わるのであれば、国家資格を取得してステップアップを目指してみましょう。

その中でまず一番初めに検討したいのが「管理業務主任者」
管理業務主任者とは、マンション管理のマネジメント業務を遂行できる者という証。
国土交通省で事業所毎に設置が義務付けられている資格です。

http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bt_000257.html

その次は「マンション管理士」
マンション管理士とは、マンションの管理組合の相談に応じて、助言や指導の援助を行うことを業務。
「管理業務主任者」が実務よりなのに対して、「マンション管理士」はコンサルティングに近い職業となります。

http://www.mlit.go.jp/about/file000067.html

マンション管理業界の今後の予想

一般的な人がマンションを購入する時は、価格と利便性と居住面積だけが主な検討事項。
マンションの維持管理や、将来の大規模修繕の事は考えていません。

もちろん分譲会社もマンション販売後の事まで真剣に考えるわけありません。
少しでも早く印鑑を貰う事だけを考えています。

その結果として、現在築20年を超えるマンションは問題が山積。

最も代表的なのは修繕積立金の設定が低すぎて、積立金不足でマンションの補修が出来ないという現実。
そして積立金を増額しようにも、区分保有者の所得状況に格差が広がっている為に合意する事は難しいという根の深い問題。

さらには管理会社と管理組合とのトラブル
元々は共同管理の重要性に対する居住者の理解不足から生じる問題だが、管理会社側も無知な素人集団相手に暴利をむさぼっていたというケースが後を絶ちません。

その他にもマンショントラブルは非常に多く、今後ますます増えていく事が予想されています。
そこでマンション管理に関するプロの出番というわけです。

このように矛盾に満ちた業界では、他業界から転職してきた中高年が活躍できるチャンスがあると思います。

【参考ページ】

助言
40~50代向け転職アドバイス
業界研究
中高年向け仕事探しのヒント

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