契約社員から正社員への登用

正社員・準正社員・契約社員・派遣社員の違い

雇用形態について曖昧な理解のままではいけません。
特に正社員と契約社員の違いを理解して、メリットデメリットを比較してみましょう。

  正社員 準正社員
(※地域限定採用等)
契約社員 派遣社員
雇用関係 直接雇用 直接雇用 直接雇用 派遣会社との契約
給与体系 年俸制or月給制
定期昇給あり
年俸制or月給制
昇給はあるが、正社員の80%程度
年俸制or月給制
収入アップは会社との個別交渉次第
時給制
収入アップは派遣会社との交渉次第
雇用期間 期限なし 期限なし 数カ月単位の契約更新タイミングがあり、原則3年未満 数カ月単位の契約更新タイミングがあり、原則3年未満
福利厚生 雇用保険や健康保険制度といった社会保障+会社独自の福利厚生 雇用保険や健康保険制度といった社会保障+会社独自の福利厚生 企業との直接交渉次第 派遣会社から提供される
スキル向上 研修やスキル向上プログラムは最優先で提供される 正社員より劣るが、スキル向上は見込める 企業との交渉次第だが、大抵の場合は自助努力に任される 派遣会社の研修はあるが、大抵の場合は自助努力に任される
メリット 生涯収入は一番多い。
雇用の安定感と社会保障があるので生活が安定する。
正社員より少し劣る待遇を享受できるのに、転勤がない。 実力次第では若い時から高収入を得られるチャンスがある。 責務の重い仕事はなく、職場で人間関係を構築する必要もないので気楽。
デメリット 突然の転勤辞令。
サービス残業や休日出勤を強いられる。
仕事の責任が重い。
工場閉鎖や事業部門ごと閉鎖という場合は、解雇されやすい。 自助努力が欠かせない。
労働条件に関して都度会社側と交渉が必要な為、煩雑な事も多い。
本人の実力以前に景気動向に左右される事が多く、仕事や給料が不安定。

内定を貰った人からの質問とその回答

≪質問≫

正社員募集の求人だったのに、最終的に内定を頂いたのは契約社員という雇用形態でした。
会社側の説明では、正社員への登用を前提とした契約社員だという話です。
内定を辞退するべきか、受け入れるべきか悩んでいます。

≪回答≫

そのようなケースの場合は、内定先企業に下記2つの質問をしてみましょう。

・正社員ではなく契約社員で採用となった理由
・入社後に正社員として登用してもらう為の条件

この2つの問いに対する回答が納得できるものであれば、そのまま入社しても良いでしょう。
納得できなかったり明確な回答を貰えない場合は、内定を辞退しましょう。

注意する必要があるのは、正社員を募集しておきながら、契約社員でしか内定を出さない企業があります。
つまり正社員募集という求人内容は釣りです。
非常に不誠実で許しがたい行為です。
このような企業は、離職率が高いブラック企業の可能性が高いです。

契約社員から正社員に登用される為に最も重要な事!

察しの良い方は既に気が付いていると思います。
契約社員から正社員になる為に最も大事なことは、企業との交渉力なのです。

とはいっても働きながら条件交渉するのは、結構大変なのは知っています。
だからこそ、入社前に条件交渉しておくというのはとっても重要なのです。

だって、入社直前は企業側と契約社員は対等な立場で話し合いが出来ます。
だから可能であれば、入社前に「○○の経験orスキルが身に付いたら、正社員として登用します。」という念書を企業側に作成させるのがベストです。

本当は正社員になりたいのに契約社員のままズルズル引き伸ばされている人がいるならば、思い切って転職活動をしてみましょう。
新しい職場で仕切り直しする方が解決は早いかもしれません。

条件交渉が苦手な人や経験不足の人は、転職エージェントを利用するのもおススメです。
正社員を前提とした契約社員の求人情報もあるので、相談してみましょう。

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