法律的には退職直前であっても有給休暇の取得はOK!

結論から先に言うと、退職直前であっても有給取得は問題ありません!

それは労働基準法第39条に「労働者はいつでも自由に年次有給休暇を取ることができる」と明記されています。
退職する事が決まっていても関係ありません。

【参考】労働基準法第39条についての解説は「広島県商工労働局のHP」が分かりやすいです。

ただ、実際にはそうはいかないケースもある。

上司との関係や会社の慣習に影響されて拒否されることもある

有給取得申請書

あってはならないことなのですが、「退職届と一緒に有給申請をしたら拒否された。」という相談を受けた事があります。

会社側が拒否した理由は、退職が決まっている人は有給休暇を申請できないというもの。
つまり、いままで退職していった人は最後の日まで出社して、誰も有給を使わなかったという慣習に基づいた判断。
でも、相談者はそれはおかしいと食いつき、労働基準局に相談してなんとか有給を認めさせたそうです。

ただ引継ぎ業務の為に会社へ通った残りの2カ月は、会社から嫌がらせを受けて辛かったと告白していました。
もう2度とこの会社の人達と付き合う事はないだろうと決心したそうです。

諦めてはいけない

いくら辞める会社といえども、最終的に恨みを残すようでは残念です。
そんなことになるのであれば、有給休暇を諦めるという人も少なからずいることでしょう。

でも、もったいない。
何も考えずに長期休暇を取れるチャンスはめったにありません。
時間がなくて我慢していた事はありませんか?

  • 1日中読書する
  • ぷらっと旅に出る
  • 勉強する
  • 大切な人の為に時間を使う
  • 自分の人生を考える瞑想

本当にやらなくてはいけない事って、たっぷり時間がある時しかできない。
でも普段は時間がないから後回し。
そうやって逃げ続けていると、本当にやらなくてはいけない事が何だか分からなくなってしまう。
その時はもう手遅れ。。。

せっかくのチャンスを有効に使いましょう。

退職者への嫌がらせは嫉妬が原因

「退職前に有給休暇を使い切りたい」と言いだしたら、残された人はどんな感情を抱くだろうか?
人材の入れ替わりが激しく、退職前に有給を使い切るのが常態化している職場では問題ない。
でも、旧体質な会社では波紋をよぶ。

毎日忙しく働いている人にとって、辞めていく人は特別な存在。
既に仕事のストレスから解放されて、職場にいても心は上の空なんだろうな~と思われている。
そのうえ、有給休暇とか言われたらムカッとくるわけです。
完全に嫉妬の対象。

でも嫉妬しているという事を気づかれるわけにはいかない。
そうなると「社会人としての常識がない」という一般論を振りかざして攻撃してくるわけです。
これが退職者への嫌がらせが発生するメカニズム。

円満退社の為にはコミュニケーション

これから退職する人は、周囲の人達に嫉妬の感情を抱かせない配慮をするべきです。
それが円満退社のコツ。

嫉妬の原因はコミュニケーション不足から生じやすい。
だから職場の人達には自分が退職する理由やこれからやりたい事を丁寧に説明しましょう。
そしてあなたのチャレンジを応援してもらえる空気を醸成するのです。
そのような雰囲気が出来上がれば80%は成功。

あとは不要な誤解を招かないように、労働基準法39条の存在を教えてあげましょう。
教えるといっても、有給取得するうえでのキーマンとなりそうな人(上司)に相談するという形で伝えるのです。

あなたの応援者となっている人であれば、権利を行使できるように社内調整をしてくれるでしょう。

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