誰のために働いているかよく考えよう!
設立して30年以上経過している会社は、日本の高度成長期に成功した企業。
そして、それらの会社を舵取りする経営陣は、国内の内需拡大を利用する事に長けていた面々。
ところが時代背景が変わり過去の成功体験が通用しなくなっている。
それが深刻な問題。
外部の目から見ると、「それだったら今の経営層を一新したら?」と思うが、そうもいかない。
経営層まで昇りつめた人達にとってみれば、若い頃の激務と薄給を我慢してやっと手に入れたポジション。
そう易々と現在の地位を手放すことは出来ない。
会社のビジョンに白ける若者たち
ドン詰まった企業が苦肉の策として繰り出すのが、会社の新ビジョンの設定。
よく耳にするのは、次のようなフレーズ。
「変化に対応する組織を作り、イノベーションを起こす」
残念なことに、このような大号令を掛けられても社員には全く浸透しない。
だって言葉が上滑りしてしまっているのが見え見えですからね。
社員たちは口先だけで何も変わらない事を、肌身で理解してしまっている。
ビジョンを唱和すればするほど、若手社員に白けたムードが広がるだけ。
無意味な研修会への強制参加で心が折れる
さらに経営陣が迷走しだすと、今度は外部の有識者(コンサルティング会社)に期待を寄せる。
そしてコンサルティング会社主導による、研修会が始まる。
若手社員にとってみれば、通常業務を邪魔する最悪の研修。
ひどい会社になると、土日返上で研修会への参加を強要する。
その研修会へ渋々参加した若手社員のモチベーションは、下がる一方という悪循環。
解決策を探る
行き詰った組織の中で、自分だけモチベーションをキープするのは難しい。
どんなに優秀な人であっても、このような組織に属していれば周囲に同調して埋没する。
解決策はあるのだろうか?
一番の解決策は過去の成功体験しか持っていない経営層を刷新する事。
でも一般社員には何の権限もない。
だから無理。
ただ外部機関ばかりを頼りにしている企業は本当に要注意。
そのうち資金繰りが苦しくなり、外部に頼る事すら出来なくなる。
会社が倒産するスピードはあっという間ですよ。
将来性のない会社に見切りをつける
現実的な解決策は、危険な兆候のある会社には見切りをつけるという事になる。
サラリーマンにとって、先行き危ぶまれる企業で働き続ける事ほどリスクの高いものはありません。
転職をするならば、1歳でも若い方が有利。
採用する側の立場になってみればわかりますよね。
【若い人】=【物覚えが早くて、既存組織に溶け込みやすい】と認知されているからです。
もし、あなたの会社で危険な兆候が見つかったら、転職活動を開始する時期だと察知しましょう。